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2021年黒点数推移
https://services.swpc.noaa.gov/text/daily-solar-indices.txtより当協会作図
2020年1月より新しい太陽サイクル25がスタートし、
2021年は少しずつ黒点数は増加していき、太陽活動が活発化し始めていることが示されています。予想として
2025年の黒点数極大期に向かって、今後さらに活発化していくものと予測できます。今後数年にわたって
太陽活動の変化には大いに注目しましょう。
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Kp指数(地磁気の擾乱の程度を表す指数)について
1949年にドイツ・ゲッチンゲン大学の Bartlesによって考案された指数であり、
現在はドイツのGeoForschungsZentrum (GFZ)Potsdamによって算出されている。
この指数はサブオーロラ帯 (オーロラが頻繁に見られる領域の少し赤道側)にある13箇所(現在)の観測所でのUT3時間の
地磁気擾乱の振幅を対数的に、28段階で (静穏な順に 0,0+,1- ... ,9-,9) 表現したものであり、地磁気の擾乱の
程度を表す指数として比較的広く使われています。Kp指数はサブオーロラ帯にある13ヶ所 (現在) の観測所のK指数をもとに
作られています。したがってKp指数の算出法を知るにはまずK指数の算出法を知り、さらにK指数からKp指数を求める方法を知る必要があります。さらに詳細の説明が「World Data Center for Geomagnetism, Kyoto」ホームページに掲載されていますのでご参照ください。
また、最近のK指数については米国NOAAのSWPC(SPACE WEATHER PREDICTION CENTER)にて閲覧できます。
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SEISA天文クラブ・SEISA宇宙天気クラブのご案内
スペースウェザー協会傘下の「スペースウェザークラブ」は2021年4月1日より、発展的に下記二つのクラブに分割して活動を行うことになりました。従来の「スペースウェザークラブ」会員の方はそのまま同会員として有効です。次の年会費をお支払いいただいた時に新会員証を発行いたします。
SEISA天文クラブ:宇宙は目の前から見えないくらい遠くまでひろがり、そのなかのちっぽけな存在が私たちです。私たちはイメージします。宇宙の広がり、遠い過去から現在、そしてはるかな未来。時間と宇宙の広がりは、私たちのまわりで毎日起こるいろいろな現象に現れます。目で見て、知って、なぜ?、どうして?とくりかえしていくうちに宇宙がみえてきます。天文クラブは、みんなで宇宙を見て、知って、考えます。現状、会費は無料です。
SEISA宇宙天気クラブ:太陽の活動を調査、研究しながら太陽のふしぎをさぐり、よく知り、まずは太陽の恵みに感謝しましょう。さらに太陽活動による地球へのいろいろな影響についても考え、自然災害の一つである「宇宙天気災害」についての情報を知り、その備えも考えましょう。
クラブ会員希望の方は、下記方法にてお願いいたします。
(1) SEISA天文クラブ
下記ホームページにアクセスし、「ご入会フォーム」よりお申し込みください。
SEISA天文クラブホームページ
(2) SEISA宇宙天気クラブ
従来通り、活動経費へのご援助をいただくためにご賛同をいただける方から会費をいただいております。
下記入会の手順によりお手続きをお願いいたします。
<入会の手順>
1.インターネットより入会申込書フォームにアクセスする。
URLはこちら 入会申し込みフォームURL
QRコードはこちら
2.入会申込フォームに必要事項を記入していただき送信を お願いいたします。
3.申込書フォームを送信後、入会金と年会費を下記の指定口座へ お振込みください。
2年目以降は年会費のみお振込みください。
4.申込書、入会金、年会費の納入を確認しましたら会員として 承認し、クラブ会員証を発行します。
会費 |
| 入会金 | 年会費 |
ジュニア会員(高校生以下) | 500円 |
1000円 |
一般会員 | 1000円 |
2000円 |
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指定口座 |
ゆうちょ銀行 | 振替口座番号 | 00220-1-53949 |
| 加入者名 | 一般社団法人スペースウェザー協会 |
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中南信用金庫 | 本店営業部 | 普通 |
| 口座番号 | 0456537 |
| 店番号 | 011 |
| 口座名義 | シャ)スペースウェザーキョウカイ |
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太陽フレアと雷が「宇宙空間との境界」に影響 |
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Newsweek Japanより
歴史上初めて、探査機が太陽に「触れた」2021年12月16日(木)17時30分 松岡由希子
パーカーソーラープローブthe Journey to the Sun(NASAホームページより)
アメリカ航空宇宙局(NASA)によって2018年8月12日に打ち上げられた太陽探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」は、2021年4月、太陽の上層大気であるコロナに初めて到達した。2021年12月14日、学術雑誌「フィジカル・レビュー・レターズ」で報告されている。
<参考記事>太陽コロナに触れる探査機、熱で溶けない4つの理由へ
太陽に接近し、観測データを送り続ける探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」
5時間にわたってコロナに入った
太陽には、地球のような固体表面がなく、重力と磁力によって太陽と結合した物質からなる超高温の大気に覆われており、太陽から遠のくにつれて「太陽風」と呼ばれるプラズマの流れになる。この太陽大気と太陽風との境を「アルヴェン境界面」といい、太陽表面から10~20太陽半径(約700~1400万キロ)の間に位置すると推定されている。「パーカー・ソーラー・プローブ」は、4月28日9時33分(世界時)、8回目の接近観測で、太陽表面から18.8太陽半径(約1316万キロ)の地点に達した。その磁場や粒子の観測データから、5時間にわたって「アルヴェン境界面」を超え、コロナに入ったことが確認されている。
また、「パーカー・ソーラー・プローブ」は、この接近観測で、複数回にわたってコロナを出入りした。これはすなわち「アルヴェン境界面」はなめらかな球状ではなく、表面にしわが寄ったような起伏があることを示すものだ。そして、約15太陽半径(約1050万キロ)まで接近したところで、太陽表面の上に大きく浮かび上がるコロナ特有の構造「疑似ストリーマ」とも遭遇した。「疑似ストリーマ」の内部は周囲の太陽大気よりも穏やかで、磁場は整然としていた。
「太陽に"触れた"ことは歴史的な出来事だ」
「パーカー・ソーラー・プローブ」は、太陽風の磁場の方向が反転する「ソーラースイッチバック」の現象も観測している。観測データでは、光球(輝いて見える太陽の表面)が「スイッチバック」の発生場所のひとつであることが示された。NASA科学ミッション部門(SMD)のトーマス・ザブーケン副長官は「『パーカー・ソーラー・プローブ』が太陽に"触れた"ことは歴史的な出来事であり、実に素晴らしい偉業だ」と大いに称え、「太陽の進化や太陽系への影響についてより深い洞察を与えるのみならず、宇宙の他の星々においても示唆に富んでいる」と高く評価している。「パーカー・ソーラー・プローブ」は、2022年1月に予定されている次回の接近観測で再びコロナに入り、太陽表面から8.86太陽半径(約620万キロ)の地点を目指す。
太陽への接近軌道(NASAホームページより)
太陽との距離についての説明(NASAホームページより)
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