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スペースウェザー協会
~太陽愛好会~
e-Magagine No.6   2021.2.4
S.W.ヨシロー
マグダスちゃん
本日の太陽
NASA SDO衛星AIA(Atmospheric Imaging Assembly)
304Å撮影動画
2020年黒点数推移
https://services.swpc.noaa.gov/text/daily-solar-indices.txtより当協会作図
2019年12月にサイクル24が終了、新しい太陽サイクル25がスタートしたことが確認され、2020年は太陽活動が再び活発化する初めの年となりました。2020年は、9月までの黒点数は最大でも35個ほどで、ゼロの日も半分ぐらいありましたが、10月以降はだいぶ活発化し、11月は最大85個になりました。フレアも11月にCクラスが54回、Bクラスが1回発生、12月はCクラスが12回発生しました。今後2025年から2026年の極大期に向かってその前兆と言える活動を見ることができました。
太陽サイクル24は、2019年末で終了したことが。2020年9月にアメリカNASAより発表がありました。ここ4サイクルほどの傾向の通り、極大期における黒点数が減少している傾向が見られました。太陽サイクル24は、今までのサイクルの平均的な長さ11年で、1755年に太陽サイクル1として定期的な記録管理が開始されて以来、4番目に静かなサイクルで、これは100年で最も弱いサイクルでした。極大期は2014年4月、黒点数ピークは114で、過去ピーク平均値179をはるかに下回りました。
太陽サイクル25の黒点数予測
2021年に入り、1月は新年のお休みのように前半はだいぶ静穏な状態となり、下旬は少し活発化しました。
太陽サイクル25がスタートして1年が過ぎ、今後の太陽活動の動向が気になります。数年前の何人かの研究者の発表ではサイクル25以降数サイクル(約30年間)は太陽活動がかなり静穏になり(黒点数がゼロに近い状態が続き)、マウンダー極小期のような小氷河期になるのではとの予測がありました。最近のアメリカNASA NOAAのSpace Weather Prediction Centerの発表によると、サイクル25は24とほぼ同じような太陽活動度で、かなり弱い周期であると予測しています。極大期は2025年7月で、ピーク黒点数は115と予想しています。但し、太陽サイクル25が、過去4サイクルで見られた太陽活動の弱体化の傾向を打破することを確信していて、サイクル21から24に見られる、太陽サイクルの振幅の低下は終わりを迎えると予測しています。平均的にはかなり静穏な活動が予想されているサイクル25ですが、激甚宇宙災害になり得るような大きな太陽表面爆発現象であるフレアが発生することの可能性はあることも予想しています。
https://www.swpc.noaa.gov/products/solar-cycle-progressionより
スペースウェザークラブのご案内
スペースウェザー協会の活動は、当協会傘下のクラブで運営する形になっています。クラブ会員になっていただいた方々からの会費が運営費用となります。
ご賛同をいただける方のご入会をぜひお願いいたします。
スペースウェザークラブの会員になるための手続きは以下の通りです。
<入会の手順>
1:入会申込書をダウンロードする。
申込書はこちら
jpgファイル(郵送orFax用)
Excelファイル(メール送信用)
2:ダウンロードした申込書へ情報を記入。
3:申込書を郵送、FAX、又はメールでスペースウェザー
クラブ事務局まで送ってください。
4:申込書を送ったら、入会金と年会費を下記の指定口座へ
振り込んでください。
5:申込書、入会金の納入を確認したら会員として承認し、
クラブ会員証を発行します
会費
入会金
年会費
ジュニア会員(高校生以下)
500円
1000円
一般会員
1000円
2000円
指定口座
ゆうちょ銀行
振替口座番号
00220-1-53949
加入者名
一般社団法人スペースウェザー協会
中南信用金庫
本店営業部
普通
口座番号
0456537
店番号
011
口座名義
シャ)スペースウェザーキョウカイ
申込書はこちら
jpgファイル(郵送orFax用)
 
Excelファイル(メール送信用)
今後の計画としまして、スペースウェザークラブを下記二つに分割して活動を行う準備をしております。詳細は追ってご連絡いたします。
SEISA宇宙天気クラブ
SEISA天文クラブ
従来の2倍の精度を持つ世界最高水準の太陽嵐予測システムを名大などが開発
 
BIGLOBEニュース
より
名古屋大学 宇宙地球環境研究所(ISEE)は1月18日、独自の大型電波望遠鏡を用いた惑星間空間シンチレーション(IPS)観測によるデータを磁気流体シミュレーションに同化させた太陽嵐の予測システムを開発したことを発表した。同成果は、ISEE 太陽圏研究部の岩井一正准教授と情報通信研究機構(NICT)の研究者らの共同研究チームによるもの。詳細は、地球と惑星および宇宙を扱った学術誌「Earth, Planets and Space」に掲載された。 地球の生物の多くは太陽がなければ生きていけないが、その一方で太陽は破壊と死をもたらす危険な存在でもある。地上で生活する我々にとって、磁気圏と大気というふたつのシールドによって守られるため、ほぼ影響を受けることはないものの、太陽は360度全方位に放射線をばらまいており、その一部は当然ながら地球周辺にも飛来している。通常レベルであれば、極域においてオーロラが発生するぐらいで、逆に自然の神秘を緩衝できてありがたいぐらいだ。しかし太陽は時折、巨大なプラズマの塊を弾丸のように惑星間空間に放出するという危険な行いをする。これが太陽嵐であり、別名「コロナ質量放出(CME)」とも呼ばれる。 このプラズマの塊はどの方向に向かって放出されるかはわからないため、必ずしも地球と衝突するわけではないが、それでも長期間で見れば確率はゼロではない。放出されるコースとタイミングによっては、地球圏を直撃する可能性もあるのだ。地球が太陽嵐の直撃を受けた場合、GPS、気象、通信、放送など、世界中のさまざまな人工衛星が一気に故障してしまう危険性がある。GPSが壊れれば航空機は飛べず、船舶も出航は難しい。クルマの運転も昔ながらの地図帳便りになってしまう。また、国際宇宙ステーション(ISS)の宇宙飛行士は人体に大きな影響を受ける恐れがあるため、地上に避難しないとならない。さらに太陽嵐は大規模なものになると、大気圏を超えて地上にまで影響を及ぼす可能性すらある。広範囲に変電所などの送電網の重要な機器を故障させる恐れがあり、最悪の場合は複数の国家で送電網が壊滅し、いくつもの大都市が復旧までに何か月、もしかしたら年単位の長期間にわたって電力を利用できなくなる危険性すらあるのである。このように宇宙活用が進む現代社会は、逆に太陽嵐の影響を受けやすくなっている。そのため、大きな危機的状況がもたらされる恐れがあるため、日本を含めて世界中で宇宙天気予報が重視されるようになっているのが現状だ。仮に太陽嵐が最悪の地球圏直撃コースだったとしても、発生が事前にわかって時間的な余裕があれば、宇宙飛行士は地上に慌てずに避難できるし、人工衛星やISSなども事前に電源を落とすなどして被害を最小限にするよう対策を取れるからだ。 こうした太陽嵐の観測を行っている機関のひとつがISEEであり、国内向けに宇宙天気予報を出しているのがNICTだ。その両者が力を合わせ、今回の太陽嵐予測システムは開発されたのである。今回のシステムは電波観測を用いて太陽嵐を検出し、そのIPS観測データを用いてコンピュータシミュレーションで予測を行うというものである。そして同システムを用いた予測実験が実施され、そこにISEEのIPS観測データが加えられたところ、モデルの精度がさらに向上することが実証された。
太陽嵐予測システム
最近の活動報告
2020年度は、新型コロナウィルス感染拡大が継続したため、計画していましたほとんどのイベントが中止になりました。よって今回報告事項はありません。
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