SEND to a FRIEND

VIEW as a WEB PAGE
 
スペースウェザー協会
~太陽愛好会~
e-Magagine No.2       2018.10.30
本日の太陽
NASA SDO衛星AIA(Atmospheric Imaging Assembly)
304Å撮影動画
 
 
最近の宇宙天気について
太陽活動は、過去のデータから11年周期で強弱を繰り返しています。その太陽活動周期と黒点数の増減周期は同じです。現在は、記録を取り始めてから24サイクル目で、2020年ごろの極小期に向かって黒点数はかなり少ない状態です。すなわち太陽活動は、いたって静穏な時期です。過去1年において、1日に現れる黒点数は10個から30個の範囲で推移し、ゼロの日も多かったです。月ごとの平均値を見ると一けた台が続いています。今後1年間の月ごとの予測でも、ゼロの月が多いです。さらに2020年以降のサイクル25について、継続して黒点数が少ないという予測もあります。1980年以降極大期の黒点数が減少していること、太陽磁場の観測・シミュレーション予測等の結果から可能性があると言われています。17世紀のマウンダー極小期、小氷河期と言われる時期と同じように黒点数がゼロの日が続くかもしれないという予測です。(主にモスクワ国立大学ヘレン・ポポワ博士)今後数年間の黒点数推移については、興味深く注目すべきと思います。/>@SILSO </font>
                         
 <font style=
@NICT
太陽風
太陽が常に放出している荷電粒子(プラズマ)の流れ。太陽からは、電気を帯びた陽子や電子などの荷電粒子がたえず流れ出しています。この荷電粒子を「プラズマ」、その流れを「太陽風」と呼びます。太陽から放射されている質量は毎秒100万トンほどです。この風が地球の公転軌道に達するときの速さは約300~900km/s、平均約450km/sであり、温度は106Kに達することもあります。密度は1cm2あたり5個の粒子がある程度です。高速太陽風ですが、地球は強い磁場をもっていて、この磁場がバリアとなって通常は太陽風から地球を守ってくれているのです。しかし、この地球の磁場によるバリアは太陽風を完全に防ぐことができません。太陽風の危険な粒子は、一部が地球磁気圏の内部に入りこみ、磁場を乱したり、地球の上空に降り注いだりします。このような太陽風による現象のひとつがオーロラです。オーロラは、地球の磁場に沿って流れこんできた太陽風のプラズマ粒子が、地球の大気とぶつかることによって引き起こされる発光現象なのです。
@astroarts
コロナ質量放出(CME)
コロナから大量の物質が一気に放出される現象。CME(Coronal Mass Ejection)と略される場合もあります。放出の模様は、コロナグラフによって観測することができます。CMEのほとんどは、電子と陽子からなるプラズマですが、ヘリウムや酸素の原子が含まれることもあります。CMEは単独でも発生しますが、太陽フレアにともなって放出されることが多く、太陽磁場の影響に帰せられる現象です。観測によると、惑星間空間における規模は非常に大きく、エネルギー的にも高く、高温のプラズマや相対論的な高エネルギー物質の集合体です。 {read more}  
 
 
  太陽コロナについて  
   太陽の大気とも呼べる彩層のさらに外側には、太陽表面から飛び出してきた陽子・電子・ヘリウム原子核の荷電粒子が広がっているプラズマ大気層があります。これがコロナです。その範囲は広く、太陽半径の10倍以上の距離まで広がっています。太陽表面が6000度前後であるのに対しコロナは約200万度と非常に高温です。コロナはどうして200万℃ほどのの超高温になるのか。これは太陽最大の謎です。太陽エネルギーは、太陽内部から表面に伝わるので、上空へ行くほどエネルギーが逃げて温度が下がるはずです。しかし、太陽表面からコロナの大気層では、上空に行くと急激に数百倍に温度が上がります。その理由はまだ分かっていませんが、太陽表面の対流・乱流運動が持つエネルギーの一部が、磁力線を媒体として上空に供給され、ガスを加熱していると考えられています。
 コロナは自由電子が光球の光を乱反射して輝いていますが、その輝度は光球の1/100万と低いため普段は見ることができません。しかし太陽が完全に隠される皆既日食の際には、白いリング状に輝くコロナが肉眼でも観察することができます。皆既日食でなくともコロナを観測する方法としては、太陽コロナを常時観測できるように設計された「コロナグラフ」と呼ばれる専用の望遠鏡を使えば観測することができます。しかし、コロナは光よりもX線の放射の方が多く、地球の大気がX線を吸収してしまうので、コロナを観測するには宇宙空間の方が適しています。
 コロナの分布には粗密があります。コロナがある場所とコロナがない場所(または、コロナが薄い場所)が、入り混じっています。コロナのない場所をコロナホールと言います。コロナホールにはもともとコロナがないのではなく、コロナを次々と噴出している領域です。太陽を離脱したコロナが太陽風です。すなわち、コロナホールは太陽風をより強く吹き出す領域でもあります。 view more offers@JAXA
 
     
 
 
 
 
   最近の活動報告

2018年8月21日-22日「大磯夏の学校」参加人数56名、星の話し、太陽活動の話し、ペットボトルによる水ロケット製作・打上げ。星槎湘南大磯キャンパスにて。


2018年8月23日星槎中高校「太陽を観る会」参加人数48名、太陽望遠鏡による太陽観察(黒点、プロミネンス)、宇宙天気の話し。星槎湘南大磯キャンパスにて。
 
   メルマガ配信中止をご希望の場合は、下記UNSUBSCRIBEボタンよりメールを送信お願いいたします
   メールアドレスを変更する場合は、下記MAIL CHANGEボタンよりメールを送信お願いいたします。
  UNSUBSCRIBE | MAIL CHANGE | ABOUT | PRESS | CONTACT | STAY CONNECTED
  facebook blog linkedin  
 
一般社団法人スペースウェザー協会
〒259-0111 神奈川県中郡大磯町国府本郷1805-2 星槎湘南大磯キャンパス内
TEL:0463-71-6046   E-mail:jswc_kaiin@spaceweather.or.jp